満 ち る 酌 で 5 題



花嵐うく世にしずむ春
祝福の盃は金にぬれ
満酌のわかれをつるりと張る水面
世と酒のことわりは今は無し
さらばと瞼の酒はしょうと満ちて
(浮く/憂く)
(濡れ/塗れ)
(湧かれ/別れ)
(理/断り)
(商都/升と)

于武陵「歓酒」
勧君金屈巵 満酌不須辞 花発多風雨 人生足別離